最後の決闘裁判

最後の決闘裁判という映画を見てきました。



f:id:kirishima76:20211028224929j:plain



14世紀末のフランスが舞台ということで、全体的に重苦しくて暗い雰囲気がただよっていますが、レンブラントやフェルメールのような絵画の世界を彷彿とさせる映像が美しかったです。


お話のほうは驚くほどシンプル。


最後までどんでん返しみたいなものを待ってしまったけどそういうお話ではなかったみたい。


主人公の愚直で泥臭いマット・デイモンを好きになれるかどうかでこの映画のはまり具合は変わってくると思いました。


思慮が浅くて短気。他人を気持ちよくさせるウィットも持ち合わせていないこの男が最初は好きになれなかった…汗。


ライバルの男性のほうが素敵に見えて、絶対こっちの人と結婚したほうが良かったんじゃない〰️などと女性目線で思ってしまった。


でもある事件(この映画の核となる事件)をきっかけに、マット・デイモンがすごく素敵に見えてきて、この人を応援しよう!という気持ちになっていきました。


ある事件…奥さんを疑うことも出来たのに、奥さんを一ミリも疑わず、当時は泣き寝入りすることが通例なのに正義と真実のために自分の命を懸けた主人公の姿に圧巻。


最後の決闘シーンは、もうやめて!って叫びたくなったけどものすごい迫力でした。


とにかくリドリー・スコット監督のバイタリティーに感服です。
来年の新春に公開予定の波乱のグッチ一族の映画も楽しみ♥️