雨夜の品定めは源氏物語に出てくる、四人の貴族の男性が理想の女性像や自分の恋愛経験を語るお話です。
上流の女性は気位が高くてしんどいし、下流の女はさらさら相手にする気はない。となるとそこそこお金持ちの中流の女が良いよね、とのことで千年前から価値観があまり変わってな〰️い!
ヽ(´Д`;)ノ
付き合った女性がこんなメンヘラだった!みたいなお話もあって、いつの世も男女の仲というのは摩訶不思議なものであります。
その中でも私が一番好きな話は、常夏の君のお話です。
常夏の君は源氏のライバルともいえる頭中将の愛人で、本妻にいじめられて突然、頭中将の前から姿を消します。
「私のことは忘れてもいいけど、私たちの子供のことは忘れないで」といういじらしい言葉を残して姿を消します。
あれっ?これってどこかで聞いた言葉?
そうなんです元AKBの前田敦子ちゃんの「私を忘れてもAKBのことは忘れないで」というのは源氏物語の常夏の君の言葉なんですね。
ちなみにこの常夏の君は私の大好きな夕顔の君のことで、源氏も頭中将(本妻のお兄さんだから源氏とは親戚関係ともいえる)の愛人だとわかっていながら、夕顔ワールドにはまっていっちゃうんですよ〰️。
夕顔という女性はつかみどころのない人で、天真爛漫なのか計算高いのか悪女なのかよくわからない人です。
後世の人は夕顔のことを色々分析するけど
たぶん感覚重視タイプで深く考えないタイプだったのではと思います…汗。
夕顔の容姿についてはハッキリと美人ではないと書かれていますから、それほど美人ではない女性がどうして源氏や頭中将の心を掴んだのか、そのあたりも興味がひかれるところでありますね。
というわけで、雨の日の夜に千年前のお話に思いを馳せるのも一興なのでございます。