吉原のこと

少し前に鬼滅の刃の遊廓編で子供に遊廓の話をするかしないか論争みたいな話があったけど、日本の歴史の一部として話をすることは悪いことではないと思いました。





昔の遊廓は今の遊廓(風俗)とは違って女性の意思では選べなかったこと、貧しい家の子が食い扶持を減らすために売られたこと、吉原というコミュニティが富裕層にささえられ数千人規模の遊女やそこに携わるスタッフを抱えていたこと、江戸から明治になるにあたって吉原という町名が消されたことなどとても興味深く、政府が女性の色艶を売る仕事をどう捉えていたのか垣間見ることが出来てとても興味深いです。


政府公認の大阪の遊廓は今の飛田新地ではなくもっと北の、本町のオリックス劇場のあたりにあって、井原西鶴の好色一代男に出てくる夕霧太夫なども、この新町遊廓で名をはせておりました。


夕霧太夫が若くして病気で亡くなった時は大阪中が悲しんだといわれております。


というわけで、最近はちいかわにはまっています。ちいさくてかわいいちいかわ族ですが、労働しないと生きていけない環境や、働いても働いても楽にならない暮らしに真面目に生きている不器用な人の心に刺さりまくっているんだと思います。

ちいかわというかわいくて恐ろしいストーリーが流行る背景に社会不安があると感じました。最初にちいかわを読んだとき頭に浮かんだのが、フランツ・カフカの『変身』でした。

不条理で、自分では抗うことの出来ない運命の悲劇。

終わらない戦争やなくならない犯罪、カフカの小説が書かれた第一次世界対戦下の状況に似ているのではないでしょうか。

というわけでこっそり更新してみました。

ではではまた♥️