若いときはあまり感じなかったのですが、桜というお花は不思議なお花だと思います。
昼間は楚々として可憐に咲いているのに、夜になると暗闇で白く光り、花弁から誘っているような妖艶ささえ感じます。
薔薇やダリアのような近づいては危ういと思わせる妖艶さはないのに、気づいたら入り込んでしまっている…というような不思議な魅力のあるお花ですよね。
年を取ると涙もろくなるというお話をされていたお客様がいらっしゃいましたが、私もそういう感性がわかる年になってきました。
散った桜の花弁を見たら妙に切なくなって、あぁまた春が過ぎちゃうんだなぁと胸騒ぎがします。
こういう時に思い出すのはやっぱり兼好法師の「花は盛りに」です。
失ってしまった恋や叶わない人のことを想い夜を過ごすことこそ恋の醍醐味であり、完全な形の物だけが素晴らしいのではない、というようなことが書かれています。
完全ではないものの美しさ…
あると思います♥️
(๓´˘`๓)♡