朧月夜

今日の夜は本当に見事な朧月夜で思わずほぉ〰️っと声がもれました。



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「朧月夜」とは、霧や靄などに包まれて、柔らかくほのかにかすんで見える春の夜の月のことです。朧は春の夜の季語でもありますね。

源氏物語でも朧月夜という女性が登場します。

朧月夜は今の時代から見てもかなり現代的な女性で、源氏に初めての挫折を与えたきっかけを作った女性でもあります。

帝に正妻として迎えられる立場でありながら、目の前に現れた源氏のことが好きになってしまうんです。

好きになっちゃったら仕方ないよね。
(。'-')(。,_,)ウンウン.

許されざる恋に春の朧月夜の儚さを重ねたのでしょうか。

しかも、この二人は40代になって再会して、焼け木杭に火がついちゃうんですよ。


平安時代の40代ですから当時としても高齢だと思いますが、ちょうど若い妻の幼稚さに嫌気がさしていた源氏が熟女に走るというのも面白いです。


千年前からそれほど人の心は変わっていないのかも、と思う夜なのでした。