チョコレートで有名なブランド「ゴディバ」の由来の元になったレディ・ゴディバ。
史実ではなかったともいわれていますが、美しい伯爵夫人が、税に苦しめられた民衆を文字通り「一肌脱いで」助けたお話です。(興味がある人はググってください)
ルーベンスの師匠の作品。
確かに背景がフランドル派っぽいですね。
今の時代の感覚からすればぽっちゃりさん。ふくよかな女性が好まれたようです。
見事なお椀型のお胸。というか丸すぎて不自然な感じすらします。腕も足も太いですね。
後ろ姿というのがいろいろ想像させます。
柔らかそうな肉感です。
いいものいっぱい食べてそう。
19世紀の作品ですが、現代的な体型ですね。贅肉がない美しい体。あえて大事な部分を見せない構図。背景の固い建物と柔らかい体の対比、触れているベルベットの滑らかさ、そして女性の肌の質感を感じさせるところが素晴らしいです。きゅっと閉じたようなポーズは若い女性の恥じらいも表現しているのでしょうか。ラファエル前派のジョン・コリアーの作品です。
あなたが好きなゴディバ夫人はどれでしょうか?時代によって美しさの価値観が変わるところが興味深いですね。
ちなみにあの有名なピーピングトムはこのゴディバ夫人の逸話から生まれた話だとか。(諸説あり)
というわけで、最近は春めいてまいりましたが、季節の変わり目ですので体調を崩されませんように、お体ご自愛くださいませ♥️