手塚治虫さん原作の映画化「ばるぼら」を見てきました。
正直な感想は、いや〰️やばいもん見たわって感じです。
あえて昭和風な表現をしているのか、昭和のドラマの再放送を深夜に見ているようなずっとそんな感じのテンションでした。ツッコミどころがたくさんあって、椅子からズコーって転げ落ちたくなった(それも昭和の漫画風に)けど我慢しました。
ニーチェの「愛の中には、つねにいくぶんかの狂気がある。しかし狂気の中にはつねにまた、いくぶんかの理性がある。」のような言葉とともに映画が始まるのですが、なるほど全編通して狂気を感じるお話でした。
ずっと誰かの悪夢を見させられているようなそんな感じ。
映像が美しく、私の好きなレンブラントやフェルメールのような強い陰影や逆光を感じるシーンが多くて素晴らしかったです。
性のタブーに挑戦した問題作ですが、途中からそれあかんやつや!て叫びたくなりました。エロティックなものは大好物なのですが、タナトスの世界に片足を突っ込んでいるようなネクロフィリアやカニバリズムはどうしてもうけつけません…汗。
でも俳優魂というか女優魂というか、そんなことまでしちゃうのと思ってびっくりしました。
二階堂ふみさんの裸体は美しかったけど、不思議とエロくなかったです。
手塚治虫さんの原作を読んでみたいと思いました。